角めんこの裏面


このコーナーは、プロマイドと角めんこの違いを見てもらうために、角めんこの裏面を掲載して

みました。当時の角めんこは大別すると「絵のめんこ」と「写真めんこ」(実写めんこ)に分け

られます。そして、この「写真めんこ」は、すべて白黒写真を基に人口着色されたもので、当時

の子供達にとってカラー写真のような感覚が受け瞬く間に全国に拡がりました。

現在、当時のめんこは“コレクターズアイテム”になってますが、やはり人気があるのは写真め

んこのようです。写真めんこは、見た目にはプロマイドのようですが、決定的に違うのは、裏面

です。プロマイドには裏面印刷がありませんが、めんこには必ず印刷が施されています。

従来の、めんことしての遊び方以外に、この裏面に印刷された文字・数字・記号・図柄などでも

遊べるよう子供向けに工夫が施されているのが“めんこ”です。

 

この写真めんこは一般の大きさより少し小さ目で、紙質が厚く表面が光沢紙でもない為、写真

の出来栄えが今一つで、やや美しさには欠けるめんことなっています。

 

この写真めんこは一般的な角めんこの大きさで、紙質は表面が光沢紙になっており、写真の印刷は

綺麗ですが、やはり人工着色で作られています。当時は、プロマイド自体白黒の時代でした。

 

この写真めんこは、上に掲載した写真めんこと同じですが人口着色されておりません。一般的に、

当時の写真めんこは子供受けを狙いほとんどが人口着色されており、このような白黒写真めんこ

は、かえってめずらしく、今となっては希少価値があり貴重な逸品といえます。

 

ちなみに写真めんこと全く同じ大きさのプロマイドも存在します、左下のプロマイドです。

右下の力道山の写真めんこと同じ大きさですが裏面は真っ白です。紙質は写真紙で薄く、

めんことしては使用できません。私が子供のころ集めためんこの箱(木のみかん箱)に、

どうゆう訳か、このプロマイドが1枚だけめんこと一緒に混じってました? 私は男3人

兄弟の真ん中で、めんこの箱は共有していました。

 

当ホームページ「めんこの箱」の掲載は、すべて“めんこ”でプロマイドではありません。当時の

写真めんこは作成した業者により、着色がまちまちで、またトリミングのトリミングなどを繰り返

し、同じめんこでも色違いや部分的に拡大するなど、1つの写真を基にさまざま作られました。

着色の技法にも個人差があり、主人公が、まるで別人のようになってしまった物も見受けられます。


「めんこの箱」に掲載した中には同じめんこで、色違いや一部分拡大めんこなどありますが、どれ

が本物でどれが偽物と云うわけではないのです。今では考えられませんが、当時は自由に(勝手に)

作成しても何のオトガメも無いおおらかな良き時代だったようですね。

以下の角めんこ見ると、白黒写真を基に、さまざまに着色されていたことが良く分かります。

 

 


角めんこの裏面には歴史を感じさせるものや面白いものなどがあり大変興味深く、今後時間があれ

ば角めんこの裏面を徐々に掲載して行こうと思ってます。


尚、まれにプロマイドの写真紙とは明らかに違い、角めんことして作られた物で裏面が白紙状態の

めんこが存在します。但し、この角めんこは希少価値と言うよりも作成業者の手抜きと云うべきで、

さほど価値はありません。

 

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