宇宙人東京に現わる

 

 

  宇宙人東京に現わる

「宇宙人東京に現わる」は、大映が製作した日本初の本格カラーSF特撮映画で1956年1月に劇場公開されま

した。色彩指導は芸術家の岡本太郎が担当しており、また登場するヒトデ形の宇宙人「パイラ星人」や円盤は、

同氏デザインによるものだそうです。当時の映画表示は『カラー』ではなく『総天然色』という表現になってます。

この映画製作の6年前に、岡本太郎は雑誌「映画新報」1950年10月号に「絵画と天然色映画」という寄稿文

を掲載しており、以前より天然色映画に対する熱い思い入れがあり“色彩指導”を引き受けたのではないでしょ

うか。作品中のヒトデ形の宇宙人や色彩表現には当時の映画としては少なからずインパクトがあったようです。


この「宇宙人東京に現わる」と同時上映されたのが、「豹(ジャガー)の眼」で主演は北原義郎(大映4期ニュー

フェイス)、当時映画館で配られたと思われる上記掲載のめんこの裏面には上映の予告が印刷されています。


この映画上映の3年半後には、大瀬康一主演によるテレビドラマ「豹(ジャガー)の眼」が設定を現代に置き換え

大ヒットする事になるとは、この時はまだ知る由もなかったようです。同じ原作者の映像化でも表現や構成次第

では大きく変わるものなのですね。

(テレビ放送の詳細は、この後の「豹(ジャガー)の眼」角めんこコーナーをご覧下さい)


出演、磯辺直太郎/南部彰三、磯辺徳子/目黒幸子、 磯辺徹/川崎敬三、小村芳雄/見明凡太郎、小村多

恵子/永井ミエ子、松田英輔/山形勲、松田清子/平井岐代子、青空ひかり/苅田とよみ、天野銀子/苅田

とよみ、平野健一/小原利之、お花/岡村文子、三吉/渡辺鉄弥、パイラ人第二号/八木沢敏、パイラ人第三

号/夏木章、パイラ人第四号/津田駿二、紳士振った男/斎藤紫香、船員/原田玄、酔客/泉静冶、芸者/

花村泰子、用心棒/谷謙一、新聞記者/杉田康、他

<ストーリー>

宇宙の中のパイラと呼ばれる星から地球を観測していたパイラ人は、近頃地球上で頻々と起る原子雲を見つけ、

自分達がその昔、原子力の破壊力を戦争に使う使わないで苦労したことを思い出した。そして、おろかな地球人

に、自分達が如何に原子力を平和的に使ったかを知らせる為に宇宙船に乗り地球に近づいた。

そんなことを知らない地球では空飛ぶ円盤が現われたといってさわぎ、東京城北天文台長の小村博士や助手

の磯辺徹、小村の従弟で物理学者の松田博士等が怪円盤研究に腐心していた。

宇宙船では地球への連絡地を日本と決め、次々とパイラ人の使者を送ったが、その形の奇怪な為に人々は恐

れて近づかなかった。業を煮やしたパイラ人はその一人を銀子という名の日本の女に変身させて地球に送った。

銀子は松田博士の家に入り込むことに成功した。パイラ人特有の明晰な頭脳を持つ銀子は博士が密かに発見

していた、原水爆以上のエネルギーを持つ爆発物ウリュウムの方程式を読みとり、博士に自分の正体を打明け

ながら、地球上にその研究を発表するのは狂人に刄物だから止めろと注意した。博士は方程式を焼き捨てた。

その頃、新天体Rが現われ、地球と衝突する軌道を進みつつあった。世界は驚愕し、R破壊の為に各国の原水

爆が一せいに発射された。しかしいずれも不成功であった。某国の手先は松田博士を誘拐し、方程式を書かせ

ようとした。危いところをパイラ人の使者達に救われた博士は、地球上には残さない約束で銀子に方程式を書い

て渡した。パイラ人によってウリュウムが作られ、その爆発力でRは消え、地球は救われた。銀子は宇宙船に乗

って地球を去って行った。(ストーリーMovie Walkerより)

漫画本では、鈴木光明・画による月刊漫画雑誌「ぼくら」1956年3月号付録として別冊発刊されています。

 

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