快傑黒頭巾

 

  快傑黒頭巾

東映製作映画の大友柳太朗主演による快傑黒頭巾シリーズは1953年の第1作から1960年の第9作まで

製作され劇場上映されました。幕末の動乱期を舞台に、倒幕派の黒頭巾が幕府の目付や新撰組を相手に、手に

汗握るアクションを魅せてくれます。

1作目〜6作目まではモノクロ作品で、7作目以降の3本がカラー作品(当時は総天然色)となっています。


また、映画と同じ高垣 眸原作でテレビ製作された「快傑黒頭巾」は1958年9月〜1960年4月まで、

全84回、日本テレビで放映されました。主役の山鹿弦一郎役(快傑黒頭巾)は、若柳敏三郎が演じましたが、

1959年9月7日放送分からは、外山高士に交代しています。


出演、山鹿弦一郎(快傑黒頭巾)/若柳敏三郎・外山高士、赤鬼/武藤英司、三太/久野四郎、むらさき屋の

おやじ/奈良真養、お京/山田美奈子、その他出演者、松浦浪路、市川恵美、住田知仁(風間杜夫)、磯部堯

太郎、多摩桂子、金井 修、青木義朗、夏川大二郎、根本嘉也、大友 純、高田 稔、魚住純子、天津 敏、

竜崎一郎、黒沢 良、大久保正信、小沢咲子、近衛敏明、小峰千代子、矢代京子、木賀英次、絵島五十鈴、松

本染升、富田耕三、大宮悌二、田中志幸、田島辰夫、三原悠子、河野 弘、松島トモ子、高木 清、飯田蝶子

、坂本 武、牟田悌三、玉村駿太郎、北島一雄、桂 京子、森 良介、嵐 寛童、他。


勤皇にくみし幕府の目を逃れ、ある時は大道易者となり神出鬼没で、敢然と戦う正義の士・黒頭巾の正体は、

誰も知らないという家族向け時代劇となっています。


掲載の角めんこはテレビ製作の「快傑黒頭巾」で、大友柳太朗主演映画の角めんこは「快傑黒頭巾」としては

作られなかったようですが、丸めんこでは、大友柳太朗の黒頭巾のめんこがあり人口着色で白や青、緑の頭巾

姿となって写っています。(丸めんこコーナーの「時代劇俳優」参照)

映画の「快傑黒頭巾」に松島トモ子が友之助役として出演しておりますが、テレビでは役柄を変えて出演(掲

載角めんこ参照)しており、また、児童劇団「東童」に所属していた風間杜夫が子役で出演しています。


尚、「快傑黒頭巾」の快傑は正しくは怪傑で、国語辞典では「非常にすぐれた力を持つ不思議な人物」とあり

、快傑と付けた背景には、原作者である高垣 眸が“怪”には正義を表す意味を持っていなかったので、明る

く生き生きしている意味合いの“快”を使ったと云われています。以降「快傑黒頭巾」が大ヒットしたため、

「快傑ハリマオ」など“快”が使われるようになりました。

 

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