小天狗小太郎

 

神州天馬侠

 

  小天狗小太郎

角田喜久雄の原作で、1960年3月〜1961年3月まで全35回、フジテレビで放映されました。

出演:小天狗小太郎/藤間城太郎(6代目、中村東蔵)、三平/千葉信男、その他出演者、岩下志麻、

若林敏三郎、鈴木光枝、浮田左武郎、高橋正夫、小林重四郎、大塚周夫、池田昌子、他。


藤間城太郎は16才の時、新東宝製作による短編映画「神州天馬侠」で主役に抜擢され1954年12

月〜1955年1月の2カ月間に「神州天馬侠」第1部:武田伊那丸、第2部:幻術百鬼、第3部:火

ごま水ごま、第4部:天動地変の4作品が作られ劇場公開されました。

(藤間城太郎の「神州天馬侠」写真めんこ1枚、最後部に掲載)


「小天狗小太郎」は、それから6年後にやっと巡ってきた2度目の主役作品で、22才の時のテレビ時

代劇です。それまでは、藤間城太郎は自分で劇団を作り舞台活動もしておりましたが、この「小天狗小

太郎」終了後の翌年、23才の時、すべてを投げ打って歌舞伎入りし、6代目中村歌右衛門の芸養子

(戸籍を除いて、養子として扱われる)となり歌舞伎一筋の役者となりました。


あらすじ、小天狗小太郎は月影流の使い手であり、小太郎の家来で太刀無双の三平とともに活躍する少

年向けテレビ時代劇で、かわせみの笛をめぐって魔人と対決します。


この作品に、岩下志麻が出演しておりますが、岩下志麻のデビューは1958年のNHKテレビドラマ

「バス通り裏」で十朱幸代の友人(金子トキ子)役として高校在学中の17才で出演、素質を買われ準

レギュラーとしての配役でした。「小天狗小太郎」は、この2年後のまだ初期のテレビ作品です。

また、この年(1960年)には松竹に19才で入社し、木下恵介監督の映画「笛吹川」で岩下志麻は

映画デビューも果たしました。


漫画では、夢野凡天による「小天狗小太郎」が1955年に月刊漫画雑誌「おもしろブック」(少年ブ

ック)に別冊付録連載されています。

 

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