天馬天平

 

 天馬天平

堀江 卓 原作の漫画で、月刊漫画雑誌「少年画報」に1957年6月〜1959年7月の2年間連載され

た「天馬天平」のテレビ化で、日本電波映画社が製作し1960年5月〜1961年7月まで16話、全

52回フジテレビで放映され高視聴率を上げ人気番組となりました。


主役には、当時フジテレビと取引のあった双林プリント社の社長の息子(16才、素人)を大抜擢、その

ため共演者にはベテラン有名俳優人などで固められました。

新人主役の芸名は「フジテレビで8チャンネル」というところから「富士八郎」と名づけられました。


この富士八郎の実の娘が、現在歌手の倉木麻衣です、上の写真めんこを見ると顔よくが似ています。

なお、倉木麻衣が歌手になった切っ掛けは、やはり祖父の勧めで小学生のころ歌に目覚めたそうですが、

歌手デビューに至るまでには、かなり苦労したようです。自分でデモテープを作り、各プロダクションに

送って歌手を目指したそうですが中々採用されず、やっと認められたのが現在所属しているプロダクショ

ンだったそうで、娘の方は自力で勝ち取った地位のようです。


出演、富士八郎、秋葉浩介、藤間林太郎、尾上菊太郎、沢井三郎、香川良介、松山容子、海江田譲二、天

王寺虎之助、桂道子、那須大八、山中勇、小笠原恭子、奥村敦子、小堀祐紀夫、石倉英彦、乃本年雄、上

杉高也、その他


また、この「天馬天平」に松竹の若手女優・松山容子が新選組と闘う勤皇の姫君・千也姫役として登場し

てから視聴率がうなぎ登りに上がりはじめ、一躍、茶の間の人気者となり脚光を浴びました。これを見た

「とんま天狗」のスポンサー大塚製薬の宣伝部は千也姫に注目し、「とんま天狗」の後番組として企画会

社を通じて日本電波映画社に「千也姫を主人公にしたテレビ時代劇を企画してほしい」と打診、そこから

彼女と大塚グループとの縁が始まり、大塚製薬がスポンサーとなり彼女を主役とした「琴姫七変化」が製

作され全105回、2年も続きました。

「琴姫七変化」のストーリーは、中山道、東海道と気ままな旅をつづける琴姫(11代将軍家斉の末娘で

柳生新陰流免許皆伝の腕前)が、危難に会いながらも若衆姿・股旅姿・忍び姿・芸者姿・腰元姿・着流し

姿・お姫様姿・覆面姿・鳥追い姿などの華麗な七変化で悪人を懲らしめ事件を解決していくという娯楽時

代劇です。このストーリーが大当たりして、彼女は女流アクションスターの先駆けとなりました。

その後、ボンカレーのパッケージモデルと続く訳ですが、もし、この「天馬天平」の役どころ“男装の麗

人・千也姫”がなければ、後の「琴姫七変化」もボンカレーのパッケージモデルもなかったことになり、

それを考えれば、「天馬天平」があったからこその大出世ではなかったでしょうか。松山容子の後日談で

「それにしても、まさか自分が立ち回りをやろうとは、夢にも思っていませんでしたわ。だって、私は打

たれ弱く、引っ込み思案だったんですもの。でも、忍耐力だけはあって、だから、頑張れたんでしょう」

(ゲンダイネット平成17年1月4日掲載より抜粋)とコメントしています。


さて「天馬天平」は、幕末時代の王政復古を夢見る少年剣士の物語で、得意の拳銃とムチを使い、覆面を

着け“月よりの使者”に変身して大活躍するテレビ時代劇。平均視聴率も35%と人気を博します。

 

 


今でもこのパッケージで売ってるんですね驚きました。息子が亀有で買ってきたので、調べてみたら

限定商品のようです。(現在は、沖縄県のみで販売されているようです)


このカレーは、世界初の“市販用レトルト食品”として発売され、「便利でおいしい」との評判が広

がり一般家庭に受け入れられました。


このレトルトカレーの誕生は、当時、医薬品メーカーの大塚製薬が新たに食品の部門に進出すること

になり、試行錯誤しているなか、米国の雑誌で「軍用のソーセージ真空パック」の記事が目に留まり

「この技術を使い、お湯で温めるだけで食べられるカレーはできないだろうか」と考えたそうです。


そこで大塚製薬は、点滴液製造過程で使われる加熱殺菌技術を生かし、1968年にポリエチレンと

ポリエステルの二重構造で半透明のパウチ(気密性のある袋)入りカレーを発売。

しかし賞味期限は夏場で2ヶ月と短かったそうです。そこでそれを打開すべく、翌年、アルミ素材の

パウチを開発し、2年間保存を可能としました。カレーの具も、牛肉や煮崩れしない野菜など具材に

こだわり、やっと現在のボンカレーの原型が完成したそうです。


ちなみに、商品名のボン(BON)は、フランス語の「良い・おいしい」という意味で、発売以来、

累計で25億食以上が生産され、現在も改良を重ねながら販売されています。

発売時の価格は80円。当時のうどん1杯(約50円)より高かったそうです。

 

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