CQ!ペット21

 

  CQペット!21

「CQペット!21」は日本テレビの「怪人二十面相」の後番組として1960年6月〜1961年3月まで

全39回、同・日本テレビで放映されました。

日本テレビは「怪人二十面相」の放映が好評であったため、終了後の新番組も少年向けの探偵ものをねらって

製作されたのがこの「CQペット!21」です。また出演のブラック・マスク役にも「怪人二十面相」で明智

小五郎役として出ていた佐伯 徹を引き続き登用しました。


「CQペット!21」の内容は、謎のブラック・マスクが正義の味方として登場し、空手や柔道そして合気道

も使う武術に優れた高校三年生の勇一が、弟のハム(アマチュア無線家)で少年科学者の健次と共に悪の組織

と闘い活躍する少年探偵ものとなっています。

ちなみに、主演兄弟役の高校三年生と中学一年生の2名は、一般公募で放映1ケ月前に選出されたとのことで

す。題名の“CQ”(シーキュー)は、無線通信で無線局を呼び出すときに用いられる略符号で、“ペット”

は提供がトヨタ自動車でトヨペットクラウンから取ったものと思われます。また“21”は無線の周波数帯の

ことのようですが、トヨペットクラウン・デラックスRS21型の21から付けられたようです。

劇中で事件が起きると、ブラック・マスクを呼び出すときに健次少年が無線で「CQCQ応答せよ、こちらペ

ット21!」と呼びかけます。すると無線通信を受け取ったブラック・マスクがトヨペットクラウンに乗って

現れます。


出演:ブラック・マスク(風間大助)/佐伯 徹、久保田勇一/矢代和雄、久保田健次/設楽幸嗣、少年の父

/江川宇礼雄、少年の母/三宅邦子、尾津豊子、他。


小沢さとる作品の漫画では、1960年8月〜1961年2月まで「小学5年生」に連載されました。また、

芳谷圭児の漫画で「おもしろブック」(少年ブック)にも掲載され、変り種としては1960年に鈴木出版社

から、おはなしえほん「CQペット!21!」(挿絵作家画)が絵本として出版されています。


 

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