安寿と厨子王丸

 

 安寿と厨子王丸

東映創立十周年記念作品。森鴎外原作の「山椒太夫」を田中澄江が脚色。東映動画スタジオ製作の長編アニメ

ーション映画第4作目で、1961年7月に劇場公開され、海外では、リミニ国際映画祭監督賞を受賞しました。


この作品も、東映動画スタジオの長編アニメーション映画第2作「少年猿飛佐助」同様、“ライブアクション”の技法

を用い、声を担当した俳優の演技を撮影しアニメ化しています、今見ると豪華な顔ぶれが並んでいます。

また、アニメーション映画製作としては、初めてのロケハンを行いました。

日本画を思わせる登場人物のデザインと色彩が気品に溢れ美しく、この作品で初めて水性透明絵の具が使われ

陰影やボカシ処理に活かされています。


子供時代の厨子王丸/住田知仁(現、風間杜夫)、安寿/佐久間良子、成長した後の厨子王丸/北大路欣也、

母/山田五十鈴、山椒太夫/東野英治郎、山椒太夫の息子でいじわるな兄の次郎/平幹二郎、次男の三郎/

水木 襄、娘のあや姫/松島トモ子、他。


<ストーリー>陸奥の国、岩代。その村里に帝の御料地を預る父の岩木判官正氏と、母八汐に育てられ、安寿と

厨子王丸の姉弟が犬のらん丸や山の動物たちを友に、幸せな日々を送っていた。ところが、父判官の上役鬼倉

陸奥守が安寿を嫁にほしいという難題をもちこんだ。思いどおりにならなかった鬼倉は、禁猟区を犯し、御料林を

焼いた。その責任を判官に押しつけ、関白藤原師実にざん訴した。それから半年、判官は都に召出されたまま帰

らなかった。更に鬼倉は、館の開け渡しを要求した。安寿と厨子王丸は、母にはげまされ、侍女の菊乃と飼犬の

らん丸、仔熊のモク、ねずみのチョン子を連れ、都への旅にでた。直江津で橋下に野宿しているところを山岡太夫

が親切げに近づいてきた。人買いとは知らず、母子はその口車にのってしまった。

由良への舟便だとだまされて、八汐と菊乃の舟は北へ(菊乃は抵抗して海に蹴落とされ死んでしまいますが主家

の家族を案じた彼女は人魚に変身します)安寿と厨子王丸の舟は西へ。やがて安寿と厨子王丸は、強欲非情な

山椒太夫に売られた。なれぬ労働のあけくれが始まったが、山椒太夫の息子三郎がやさしい手をさしのべた。

しかし、三郎の兄の次郎に見られ、姉弟はさらに辛い仕事をやらされるようになった。

ある日、安寿は厨子王丸に、都へ逃れて父を探すように言った。厨子王丸は泣きながら山を下った。

これが知れて、安寿は牢に入れられた。次郎と三郎が争っているうちに安寿は池の畔へ逃れた。深い霧が彼女を

包むと、やがて水面から一羽の白鳥が飛びたった。岸辺には脱ぎ捨てた安寿の草履が残っているだけだった。--

清水の境内。唄いながら歩く関白藤原師実の娘のあや姫にならず者が襲いかかった。そこへ厨子王と動物たちが

来合わせ、姫を救った。その功により厨子王は師実に面会することが出来た。九州に流罪されていた父の判官は

すでにこの世の人ではなかった。--

やがて、厨子王丸は立派に成人した。怪物を退治した功績によって、陸奥の国の国守と平正道の名を賜った。

お供の動物たちを従えて任地へ旅立った。途中に待伏せしていた山椒太夫の刺客を追い払い無事に到着。三郎

が安寿の最後を報告した。厨子王丸は母をたずねる旅に出る。彼を導くかのように白鳥が一羽空を行く。

庭先で雀を追う一人の老婆。母八汐だった。故郷へ帰る船上には、幸せそうに寄りそう母子と動物たちの姿があっ

た。上空には別れを惜しむかのように白鳥が輪を描いていた。(ストーリー、goo映画より抜粋)

 

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