小天狗霧太郎

 

  小天狗霧太郎

連続ラジオ放送劇「小天狗霧太郎」山下タメオ原作を、ラジオ東京が放送し子供に人気を博し、このラジオ

放送劇を東映の製作により映画化したもので、1958年8月20日に第1部「小天狗霧太郎」、同年8月

27日に第2部「小天狗霧太郎 完結篇」を続けて劇場公開しました。


出演、
大月霧太郎/伏見扇太郎、妹照姫/高島淳子、父左近/有馬宏治、金井隼人/浅野光男、百々之助/

南郷京之助、姉お幸/紙 京子、和尚禅元/須藤 健、チョン吉/宮崎照男、お春/円山英子、諸井三平/

伊東亮英、横笛のお竜/松風利栄子、黒汐灘右衛門/瀬川路三郎、玄海の亀三/原 健策、番頭熊八/清川

荘司、霧の仙人/矢奈木邦二郎、雪姫/若水美子、轟絃三郎/里見浩太郎、大蛇丸/吉田義男。


伏見扇太郎は、1955年の東映「月笛日笛」で映画デビューし、この
「小天狗霧太郎」は、その3年後の

22才の時の作品ですが、デビューからわずか3年間に50作品の映画に出演し全盛期を謳歌し1960年

まで続きますが、以降出演は伸び悩み1965年にはスクリーンから姿を消し1968年に結核となり俳優

を廃業しました。

伏見扇太郎はあまり身体が丈夫ではなかったようで、1958年5月この「小天狗霧太郎」撮影中に倒れ、

伏見扇太郎(角めんこ上段左2枚)に代わり、南郷京之助が霧太郎役(角めんこ2段目左2枚)を務めました。


この映画に里見浩太郎(横めんこの写真他、頭巾姿)も出演しており、当時俳優デビュー2年目で21歳。

この年の12月公開映画「金獅子紋ゆくところ」で初主演を果たし、同時にその主題歌「金獅子紋道中唄」

で歌手デビューもしています。(里見浩太郎、関連:「神州天馬侠」めんこコーナー)


あらすじ、霧ケ峰の主・霧の仙人の愛弟子である霧太郎は、その修行をついに耐え、預けてあった金の鈴を

受け取ると恩師に別れを告げて山を下りる。大蛇丸たちに襲われ行方不明になっている妹・照姫を探し出し

、姫の持つ銀の鈴と合わせて“まぼろし城”の秘宝を手に入れ、大月城の再興をはかるためである。

霧太郎は、父の遺言に従い禅元和尚のもとを訪ね、財宝が平家再興の資金であることを知る。彼の鈴を狙う

ものに新たに黒衣の美女雪姫のひきいる黒姫党が加った。財宝を狙ってさらに襲いくる大蛇丸一味の妖術に

、轟絃三郎という謎の武士が助けに入り霧太郎に味方する。霧の術を使う霧太郎が大月家再興のため、大蛇

丸一味や黒姫党と闘う冒険時代活劇です。


漫画では、1958年に月間漫画雑誌「ぼくら」で
、山下タメオ原作、1〜3回を吉田松美・画、4〜12

回を東村 登・画で12回連載されました。

 

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