白馬童子

 

  白馬童子

巌 竜司・原作「白馬童子」は風小僧」の後番組として、同じく東映が製作したテレビ作品で1960年

1月〜1960年9月まで全38回にわたりNET(現・テレビ朝日)で放映されました。


出演:葵太郎(白馬童子)/山城新伍、夕香里/春海洋子、小助/神木眞壽雄、忠助/山本順大、近眼半

次郎/南方英二、お菊/岡田敏子、猫七/砂塚秀雄、他/水木淳子、月形哲之介、五里兵太郎、木島修太

郎、舟井 弘、青柳竜太郎(坂東勝太郎)、藤川 弘、源 八郎、智村 清、伊吹幾太郎、香住佐久良夫

、福本久一、二神加津恵、石丸勝也、佐々木松之丞、矢野幸男、浪花五郎、堀 宏太郎、相良絹代、三木

宏祐、高原秀磨、豊野彌八郎


あらすじは、将軍の血をひく(ご落胤)という葵太郎が、橘家の再興と六万石の鍵を握る香炉をめぐって

愛馬“流れ星”に乗り、名刀“日輪丸”で必殺電光二刀流を使う白馬童子となり活躍するという子供向け

テレビ時代劇です。

白馬童子のいでたちは、白装束のままでは一般的なため、歌舞伎の「白頭(しろがしら)」を模したかつら

を採用しました。

「白頭(しろがしら)」は、歌舞伎の舞踊演目「獅子物」で獅子の精に扮した役者がかぶるかつらです。

この白頭をつけ豪快に振り回す「毛振り」は、歌舞伎舞台を盛り上げる人気演出のひとつとなってます。

白馬童子のかつらは、この白頭(しろがしら)のもみ上げのような部分をカットしたものを採用しました。

今になって、冷静に考えて見ると、このかつらをかぶっての立ち回りは、背後の敵がほとんど見えず、

なおかつ、後ろの敵の気配すら読み取ることが出来ないと思われ、実際には不向きで実用的ではありま

せん。それでも当時の子供達は、斬新でかっこ良い白馬童子の登場に歓喜し好評を博しました。


東映の第4期ニューフェースだった山城新伍は「風小僧」の出演で一躍人気が出て、この「白馬童子」の

平均視聴率が40%を超える大ヒットで知名度は全国的なものとなり、子供ばかりか大人の女性にも人気

を得ました。


映画では、1960年3月に「白馬童子 南蛮寺の決斗」、1960年4月に「白馬童子 南蛮寺の決斗

完結編」が劇場公開されました。(スタッフはテレビ作品と同じ)


漫画では、巌 竜司・原作、南村 喬・画で月刊漫画雑誌「少年画報」において連載され、同時期に、同じく

巌 竜司・原作、一峰大二・画でも月刊漫画雑誌「冒険王」で連載されました。

 

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