豹(ジャガー)の眼  第1部 海外編

 

 第1部 海外編

「豹の眼」のテレビ放送は、宣弘社の製作で1959年7月〜1960年3月までの全38回、東京放送にて放映

されました。「月光仮面」の後番組として、「月光仮面」で一躍子供のヒーローとなった大瀬康一を再び主役に

起用し、スタッフもほとんど同じメンバーで映像化に臨みました。


出演:黒田杜夫/大瀬康一、錦華/近藤圭子、ジャガー/天津 敏、王/三田 隆、張爺/高塔正康、殺し

屋ジョー/牧 冬吉、ウクラク/赤尾関三蔵、船長/野口元夫、龍婢/津田まりこ、ジャック/J・ロビンス、

猛/澤田 実、史/佐藤一郎、ほか出演者/北原義郎、大沢新吾、赤尾関三蔵、海野かつお、他。


少年向け活劇テレビドラマとしては、初めて船上での撮影やクレーンを使用するなどして作品にスケールの大

きさを与えたと云われ、また異国情緒あふれる世界観で人気を博しました。

この作品の原作は、1927年(昭和2年)に「少年倶楽部」で1月〜12月までの1年間連載されていた作家、

高垣眸(たかがき ひとみ)の少年小説第一作「豹の眼」で、この原作をベースに舞台を現代に置き換えてテレ

ビドラマ化された冒険活劇です。


ジンギスカンの宝を守るために登場する“正義のジャガー”と、それを狙い世界征服をたくらむ“悪のジャガー”

との闘いに、清王朝再興をめざす秘密結社「青竜党」、正義を愛する日本人青年・黒田たちが入り乱れての一

大冒険活劇に仕上がっています。ストーリーはこの三つ巴で構成され、ジンギスカン(原作ではインカ帝国)の

血をひく黒田杜夫が守る“フビライの矢”、ジャガーのもとにある“ダッタンの的”、青竜党の頭目・錦華が持って

いる“オルコンの弓”という3種がそろうとジンギスカンが埋蔵した巨万の財宝の有りかを示すという。このジン

ギスカンの隠し財宝を巡って物語は壮絶な闘いと争奪戦が展開されていきます。

 

        豹(ジャガー)の眼  第2部 日本編

 

 第2部 日本編

「豹の眼」は海外編と日本編に分かれており、前半の海外編は、ジンギスカンが埋蔵した秘宝の争奪戦がメイン

のストーリーでしたが、後半の日本編では、舞台を日本に移し日本に乗り込んできたジャガー一味との攻防を描

き、主人公も額に笹と竜胆のしるしを付けた“笹りんどう”というヒーローに変身するようになりました。


第1部の海外編は、ほぼ原作に沿った内容で物語が進行しましたが、当時「月光仮面」にあこがれた子供達に

とって「格好が良い覆面の正義の味方」が出ない内容は不満でした。そこで宣弘社は新たな試みとして原作を殆

ど無視した第2部日本編を作り白装束の正義の味方「笹りんどう」を登場させました。しかし、この「笹りんどう」

の装束は同じ原作者高垣眸の「快傑黒頭巾」の黒装束を白装束に変えただけのもので、“月光仮面の覆面姿”

や第1部から登場した“豹のカブリモノ”などの斬新さが無く、折角第1部で好評だった現代活劇が時代錯誤的

感覚で視聴率アップには繋がらず企画倒れで終了してしまいました。この後、この経験を活かし宣弘社は第1部

(海外編)で好評だった異国情緒豊かな背景を取り入れた冒険活劇「快傑ハリマオ」の製作に取り組み、日本初

の海外ロケを達成し大成功を収めることになります。(「快傑ハリマオ」めんこコーナー参照)

 

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